元人事が教える実は営業に向いていない人3パターン

一般的には営業が出来そうと思われるけれども、やってみたら続かないという、実は営業に向かない人のパターンをお教えします。

これから営業になろうという人、営業を採用しようとしている人事の方は是非ご一読ください。

初めに考えてもらいたいのは、営業に必要な資質についてです。

そう言われてあなたは何を思い浮かべるでしょうか?

社交性がある、話し上手、明るい、人見知りしない

こんな事を考えた人はいますぐ考えを改めて下さい。

何をおいてもまず必要なのは

営業の仕事を続けることができる

という事です。これを踏まえた上で営業に向かない人のタイプとその理由を説明していきます。

人と話すのが好きなので営業に応募しました!

これが最悪、一番向かないパターンです。

営業での成約率は業種によりますが概ね0.3%~1%です。

100人に営業をしたら99人以上に断られるという事です。

一週間契約がゼロならその間全部断られている状態になります。

しかも相手が優しい人ばかりならまだしも、中には厳しい言葉を掛けられる事も多々あるでしょう。

そんな時、人と話すのが好きな人が受けるダメージは計り知れません。

人と話すのが好きなタイプは大体がオープンな性格で、人見知りもあまりしない方が多いです。普段の生活で人に無視された事などほとんどないでしょうし、受け入れてもらえる状態が普通になっているので、一日中話も聞いてもらえないなんてことは想像を絶するほどの苦痛なのです。

また、実際に断られているのは商品なのですが、どうしても自分が拒否されていると強く感じてしまう傾向があります。

逆に人と話すのがあまり好きではない人はそこまでのストレスはありません。

人と話すのが好きな人は新規営業に応募するのは絶対にやめましょう、また人事もそういう人を新規営業で採用するのはやめておいた方が離職を減らす事が出来るでしょう。

話が上手だと言われるので応募しました!

このパターンの人のほとんどは、話が上手なのではなく口がうまいと思われているタイプです。

もし自分が買い物に行った時に、口がうまいと感じる営業や店員が出てきたらどう思うでしょうか?

普通は信用できないと感じるはずです。

こういうタイプが悪徳商法の営業以外で成功することは稀です。大事な既存顧客を失ってから気づいても手遅れです。

また、話が上手いと言われる人の別パターンとして、話ではなく説明が上手いというケースがよく見受けられます。

これは先生など教える仕事への適正であり、営業に必ず必要かといえば無いよりはあった方がいいという程度のものです。

こういう人は自分の話に変な自信を持っているで、断りを突破しようとか、トークを見直して成約率をあげようと思うより、『相手が話を聞かないのが悪い』と考えがちで、これは注意してもなかなか直りません。

生まれつき営業トークが優れている人はあまりいませんので、変に自信を持っている人よりも、多少たどたどしくても一生懸命話せる人の方が営業として成功するケースが多いのも事実です。

まず自分がどっちのタイプなのかよく考えてから応募しましょう。また採用側もこの点に気を付けて面接で質問をしてみるといいでしょう。

人見知りしないので営業に向いていると思いました!

営業において人見知りしないという事はそれほど重要ではありません。

例えば、事務の人でも外線電話がかかってくれば普通に対応できる人がほとんどですが

『この人は知らない相手からの電話に対応出来るなんて営業に向いている』とは誰も思わないでしょう。

それよりもむしろ、人見知りしない人は誰とでも気軽に話すのが自分にとって普通ですので、あまりしゃべらないタイプのお客さんから話を聞き出すのが苦手です。なぜ話さないのか理解出来ないからです。

上司がなぜヒアリング出来ないのかと注意しても

『聞いたんですけど答えてくれなかったのでどうしようもありません』 などと平気で言ったりします。聞いたのに言わない方がおかしいと思い込んでる訳です。
これを直すのは結構骨が折れます。

こういうタイプは新規営業には決定的に向きませんが、既に関係が構築されていて”複雑な商談が必要ない顧客”へのルートセールスなどには力を発揮する傾向があります。

以上が一般的には営業が出来そうと思われがちだけど、やらせてみたら続かない人のタイプです。

ちょっと想像してみましょう

自分のところに営業が来たとして、口が上手くて胡散臭い人と、多少内気でも話し方が誠実で、きちんとこちらの話を聞いてくれる人、どちらと契約したいでしょうか。

ほとんどの人は後者を選ぶと思われます。

その裏付けになる次のような話があります。

内気で口数が少なくてもトップセールスになった人の話

昔ある自動車メーカーが業績不振になり、半ばリストラ目的でかなりの数の整備士を営業に異動させた事があるそうです。

ただこの時の整備士の中から全国トップの成績を上げた人や、上位の成績をあげた人が何人も現れたそうです。

ちなみにトップセールスになった人は、明るくもなければ、愛想がいいわけでもありません。

ただ、営業のように売ろう売ろうとせず、技術的な事を聞かれたら正しい知識を答えたそうです。

これを客の立場から見たらどう感じるでしょうか。

無理に勧めてもこないし、何を聞いてもきちんと答えてくれる、これ以上に信頼できることがあるでしょうか。

これから営業になろうという人、営業を採用しようとしている人には、先入観にとらわれて不採用にしたり、自分の長所に気づかず営業を諦めたりせずよく考えてみて欲しいと思います。

営業は無理だと思っていた人でも自分の個性を活かせばトップセールスになる事も不可能ではないのですし、一見暗くて元気がない人がトップセールスになる事も営業の世界では良くある話なのです。

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営業に向いてる人向かない人まとめ

向いてない人

人と話すのが好き⇒断りに耐えられない

話が上手い⇒自分だけの思い込み、はたから見たら胡散臭い

説明が上手い⇒相手が聞かないのが悪いと思いがち

人見知りしない⇒心を開いてくれない人が苦手

意外と営業に向いてる人

話すのが好きじゃない⇒断りに強い

話し方が下手⇒かえって信用されやすい

無理に勧められない⇒売り気が見えないので警戒されにくい

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