人売りの会社とは
技術や強みが特に無く、人以外に売る物が無い会社の事です
いきなり過激な発言から開始してしまいましたが、マイナス面もありますが、PJを移りやすかったりキャリアチェンジしやすいといった側面もあり、必ずしも悪い訳ではありません。
絶対に客先に常駐したくない!という人は参考にしてみてください笑
(執筆:ライター大貫)
人売りの会社を見抜く5つのテクニック
人売りってかなり過激な表現ですよね。
「人出し」と言ったりもしますが、いずれにしろ良い意味では使われていません。
尚、ここでは良し悪しを議論するのが目的ではなく、あくまで見抜く方法の説明になっていますのでご理解ください。
プロダクトの販売をしている
こいうった会社は客先常駐しない確率が高いです
例えばパッケージソフトを販売しているとしたら、カスタマイズだったり新規機能の開発などを社内でやる訳です。
営業目線で言えばエンドユーザーと同格の優良顧客です。
ですので、HPで自社製品の紹介が大々的にされていればかなり期待度が高いと言えます。
他社の製品を担いで売っている場合も、カスタマイズが発生する可能性が高いので(導入支援やユーザ教育などで多少客先に行く事はあるかもしれませんが)基本は自社内の業務になると考えられます。
まずは企業のホームページから、自社プロダクトの取り扱いがあるかチェックしてみましょう。
会社の規模
資本金5000万以下、社員数100名以下の会社は基本的には避けた方がいいです。
中には大手から独立したり転職してきた人がいて、小さいながらに大手とパイプを持ってる会社もありますが、パイプが無くなってしまえばおしまいですし、小さい会社はその分体力もありませんので、何かあればすぐに人売りに変わってしまう可能性が高いです。
営業しに行く分には悪くはありませんが、技術者の転職で考えるなら避けた方が無難でしょう。
会社規模は小さくても、高い技術力でエンドと直でやってるところもありますが、実際は派遣と変わらない場合もあり、判断が難しいところです。
また、小規模な企業でも自社パッケージを売っているケースがありますが、箔を付ける為に作っただけで全然売れてないなんてところも多々ありますので注意が必要です。
これを見抜くには、導入事例をチェックするのが効果的です。
きちんと販売していれば必ず ”○○業 中堅企業様 導入事例” などのように事例を紹介しているはずです。この記載がないところはパッケージ開発・販売の実態は無いと思った方がいいです。
ソリューションの詳しい紹介がある
中小企業でもHPにはソリューションを提供と書いてある所が多いので、それだけではなんの参考にもなりません。
私の経験上でも、営業に行ってみたらただの人出しだったなんて事はざらにあります。
営業なら、その会社に二度と行かなければいいだけですが、転職だとそうはいきません。
ホームページの見た目に騙されない為に大事なのは、まずソリューションの内容が具体的に書いてあるかどうかと、開発実績などが書いてあるかしっかり確認する事です。
例えば、どんな企業(社名が書いてあれば尚良し)にどういったシステムを納入したかが詳しく書いてあれば信憑性は高いでしょう。
人売り企業に良くある事業紹介の例
こういう書き方は人出し企業の典型的なパターンです。
具体性が無く、しかも何のソリューションなのかの説明もありません。つまり、技術ではなく人員を提供する会社だという事です。
・ヒューマンソリューション
・オンサイトサービス
・HRソリューション
取引先にエンドユーザの名前がある
HPに主要取引先を載せている企業は多いですが、ここにエンドユーザの名前が入っていればまず元請けなのは間違いありません。(常駐か持ち帰りかは分かりませんが)
逆に取引先のほとんどが中小SIerだったら危険信号です。
大企業が人出しの会社と直接契約する事は多くはありません。
例えばNTTデータはグループ外企業との取引に制限がありますし、IBMもコアパートナーになっている会社以外には直接発注しません。
その他NEC・富士通・日立などのメーカや、銀行なども子会社を通して発注する事がほとんです。
ですので、もしいわゆる「本体」とか「親会社」と呼ばれるような企業が取引先になっている場合はもちろんですが、そのグループ会社や子会社である場合も問題ないと考えて大丈夫です。
ドコモ(親会社)⇒ドコモシステムズ(子会社)⇒ドコモ○○(孫会社)
※主要取引先が孫会社になっているところは人出しの可能性大です
開発センターを持っている
HPを見ると事業所や支店の他に、開発センターが載っている企業がありますが、これは間違いなく持ち帰り(受託)の案件を持っている事になります。
運用で言えば、自社でデータセンターを持っているようなところも受託で仕事していると考えて間違いありません。
気を付けるとすれば業務の割合です。受託は全体の10%で、90%は常駐しているケースも珍しくはありません。
可能であれば、営業なら訪問時に、技術者なら応募前に「受託割合はどれぐらいですか?」と聞いておけば安心です。
まとめ
ここで挙げたテクニックを使えば、高確率で人売りの会社を見分ける事が可能です。
それでも、ホームページではすごく良さそうだったのに、実際に行ってみたらウソばかりだったなんて事もどうしても出てきてしまいます。(そういう所は、そもそもだまそうとしてHPをを作成している場合が多い)
営業ならもう行かなければいい話ですが、技術者の転職の場合はそうはいきません。
面接の時に分かればまだいいですが、意図的に良く見えるようにHPを作っているような会社は面接でボロを出す事はまずありません。
(しかも一度か二度しか会う事の出来ない面接で技術者の人が確実に見抜くのは不可能に近いです)
最後に、客先常駐にもいいところはたくさんありますので、誤解のないようにしていただければ幸いです。
(執筆:ライター大貫)