SES営業のみなさんお疲れ様です。
今回はなぜSES営業が転職市場での価値が低いのか、自分の体験を踏まえつつ説明していきたいと思います。
仕事の内容が最大の原因
これは別の記事でも説明していますが、SES営業の仕事は異業種に比べるとかなり簡単です。
一つずつ説明していきます。
アポが簡単に取れる
アポが簡単に取れるのでコンタクト力が身に付きません。そのため、ほとんどの営業職の仕事で評価されない事になってしまいます。
見積もりがない
エンジニアの月額単価は既に決まっている場合が多いので見積もり自体発生しません。
受託開発はもちろんですが、異業種の法人営業でも見積もりがない仕事はあまりありませんので、マイナスポイントになってしまいます。
合い見積もりがない
どの業界でも競合他社との価格の叩き合いはつきものです。
SES営業ではお客さんから単価を下げられないかの相談を受ける事があるくらいで、合い見積もりが存在しません。
コスト感覚が身についていなかったり、見積もりの重要性が分かっておらず、面接で不利になる可能性があります。
プレゼンしない
SES営業が作るとしたら、既存のExcelフォーマットを使ったスキルシートがメインですよね。
パワーポイントもろくに使えず、プレゼン資料の作り方もよくわからない。では、無形商材ならまだしも、他の法人営業職では通用しにくいのではないでしょうか。
商品知識がない
ハードウェアなどの目に見えるものに限らず、何かしらのソリューションでも知識は蓄積していくものですが、SES営業はそういった積み重ねがありません。(用語の意味ぐらいは覚えるかもしれませんが)
技術的な話はエンジニアが自ら説明してくれますので・・・・
営業力がいらない
身もフタもない言い方になりますが、SESはあまり営業力が必要ありません。
例えば、アポを取る、ニーズを探る、商品説明をする、問題解決に向けたヒアリングを行う、クロージングするなど、営業ならどの業界でもやる事が一切身に付きません。
※聞いた話で、SES営業を5年やっていた子がパッケージ営業に転職出来たらしく、ここまでは悪い話じゃないんですが、給与を営業未経験者の額にされたそうです。
つまりSES営業を5年やっても営業未経験レベルで扱われるという事ですね。。。
客を持っていない
こういうと、何百社も名刺交換してます!と言われるかもしれませんが、その中にエンドユーザって何社ありますか?上場してるSIer含めてもそんなにないですよね?
これって転職市場ではあまり価値が無いんですよね、残念ながら。
最後に
お給料を上げたい場合、営業の中で出世していくか転職するかの二択になってきますが、正直転職は計画的にキャリアを積んでいかないと苦労すると思います。
SES営業を続けながら出来る効果的な対策は顧客の開拓ですので、プロパーを抱えているBP企業か元請以上の顧客のどちらかに絞って常日頃から意識的に情報交換を行うように心がけてみてはいかがでしょうか?
面接での手応えもかなり変わってくると思います。