SES営業のみなさんお疲れ様です!
私もSES業界に身を置くものとしてそんな事になったら非常に困るのですが、あえて過激なタイトルをつけてみました笑
そうならないでという願いを込めつつ、根拠を説明していきたいと思います。
請負適正化のさらなる厳格化
先日派遣法の改正が行われ、特定派遣から一般派遣の切り替えが出来ない小規模事業者が続出しました。
理由は簡単で、新しい派遣許認可の要件に
「純資産2000万以上」かつ「現預金で1500万以上」
これをクリアしなければならない、という決まりがあるからなんです。
銀行から借り入れすれば何とかなるのでは?
と思うところですが、例えば2000万借り入れた場合、現金は2000万になりますが、資産は0(現金2000万-借金2000万なのでプラマイゼロ)になりクリアできません。
そこで一般派遣の許認可を諦め「うちは準委任(SES)一本でやっていくぜ!」みたいな社長がたくさん現れたのですが、そんな事はお国もお見通しです。
準委任も請負と同じく現場で指揮命令を受けてはいけません。
このルールをより厳格化していくのが今後の流れになるのは必然です。
現にそこがターニングポイントとなり、上場しているSIerは軒並みSESでの一人常駐にNGを出しました。
顧客が嫌がる
コンプライアンスの厳しい上場企業は、派遣契約以外での一人常駐はほぼNGです。
(2名以上であれば大丈夫ですが)
派遣の許認可も取れない規模の会社が、常に2名以上で社員を同じ案件に入れるというのは、実際は至難の業です。
そうなると「一人常駐でもいいですよ」という緩い顧客に流れていく事になるのですが、こういう顧客は商流が深いので単価も低くなり、当然社員へ払うお給料も低くなります。
今IT業界は超売り手市場であり、条件の悪い会社がエンジニアを採用するのは困難です。
また、協力会社から人を借りようにも深い商流で受けた案件では単価も低く、まず契約にはなりません。
結果、こういった会社は経営が立ち行かなくなりつぶれる可能性があります。
これからは派遣か請け負いの二極化になる
以上の事から考えて、今後は「派遣契約」か、れっきとした「請負契約」に二分化されていくことは間違いありません。
SESが残るとしたらこの二つのおまけ的な感じになるでしょう。
※本来の正しい活用方法である要件定義などの上流工程ではその限りではありませんが、当然そういう優秀な社員を抱えている会社はその後の請負や、顧客からの求めに応じた派遣契約なども難なく対応できる
転職市場においてSES営業の市場価値は非常に低いので、景気がいいうちに派遣営業か請負の営業、もしくはソリューション営業などに転職することをお勧めします。
この仕組みに気付いた一部のSES営業は徐々に転職を始めているので、もう少しすると競争率が高くなり厳しい争いになるかもしれません。
ちなみに今のお祭り騒ぎのような売り手市場はエンジニアだけですよ?
営業やその他の職種は普通なので、IT業界の活況につられて甘く考えないように気を付けましょうね。
~追記~
※ちなみに今日現在でこの記事を書いてから2年経過してますが、全然消滅していませんね笑